もっと早くに頼めば良かった…水トラブルの苦労とプロの技

あまりにも神経質すぎる人を見ると、大変だなあと思うことがある。私の夫なんかがそうで、仕事で忙しいにも関わらず、休みの日になるとズボラな私に代わって風呂掃除や洗面所の掃除を始める。シャンプーのボトルの底がぬるぬるしていたって、何も死ぬわけじゃあるまいに、だけど彼にはそれが気になって仕方ないようだ。こうなると水回りの掃除をするのは、汚さに耐性のない人間の役目になるのである。だけどあまりにズボラすぎると、見かねた神様がその人間に痛い目に合わせようとするようだ。

結構前から、アパートの上の階から、ポタ、ポタ、と水の垂れるような音がするなあとは思っていたけれど、まあうちには関係ないしとほったらかしにしていた。そのポタポタの間隔が短くなってきているのに気付いてはいたけれど、それでも私は動く気はなかった。まさかそのせいで、あんな大変なことになってしまうなんて…。

ある日私は、そのポタポタ音のする壁にシミができていることに気づいた。何だろうと思いつつも、まあ古いアパートだしね、と放置しておいた。ところが外出して帰ってくると、そのシミが大きくなっているではないか。触ってみると湿っているようだった。私はその時になって初めて事の大きさに気づき、アパートの管理人を呼んだ。すると、上の階からの水道管から水漏れしていて、壁に染みているとのことだった。業者さんを呼び、壁を取り壊すほどの大がかりな修理になってしまったのである。幸い業者さんの素早い対応とプロの技で、それ以上の大事にはならなかったものの、もっと早くにトラブルに気づき、対処していればこんなことにはならなかったのに…と深く反省したのだった。